教学の道場
TEACHING
自分自身の基礎となる、知識と心を養う時間。
宗学科(2年制)
僧侶としての基本を習得する
僧侶として最低限身につけておくべき、基本的な事柄を中心に学んでいく。仏教の概要や歴史的な背景とともに、宗祖の御遺文を通じて、日蓮聖人のお考えにふれ、法華宗僧侶としての基本にふれる。
宗学研究科(2年制/1年制)
独自の見識を備えた僧侶を目指す
宗学科で学ぶ『立正安国論』とともに宗祖の三大部を構成する『開目抄』『観心本尊抄』を読み解くなど、日蓮聖人による教えの本質に迫ろうと試みる重要な期間である。特に『観心本尊抄』の研究に力を入れているのは学林の特色である。
広く門戸を開く興隆学林
聴講生制度
法華経の教えをより多くの人々に
興隆学林ではより多くの人々に法華宗の教えを伝えるため、一般の社会人などを対象に、聴講生を広く受け入れている。法華宗の僧籍をもつ保証人がおり、所定の手続きを完了すれば、本校の科目を聴講生として履修することができる。
聴講生のメリット
- クラスを超えて自由にカリキュラムを組める。
- 学びたい部分を1科目からピンポイントで学べる。
- 一般の社会人から研究者の方まで、年齢や経験などに関係なく学ぶことができる。
- 他では学ぶことのできない、専門性の高いカリキュラムを履修できる。
カリキュラム
CURRICULUM
日蓮聖人の主要な御遺文を学ぶ。
仏教的教養はもちろん、実践学習も豊富に行う。
文化教養専門課程
宗学科1年 - C class –
授業科目 | 開講科目内容 |
仏教学概論Ⅰ | 釈尊伝 |
仏教学概論Ⅱ | 西谷名目 |
日本仏教史 | 日本仏教史 |
日蓮聖人伝研究 | 日蓮聖人伝 |
日蓮聖人遺文入門 | 祖書要文 |
日蓮聖人遺文講読AB | 立正安国論 |
日蓮聖人遺文購読C | 如説修行抄 |
法華宗学入門 | 法華宗名目 |
書道Ⅰ | 書道 |
法要式演習C | 法要式演習 |
漢文入門 | 漢文入門 |
読誦 | 本門八品読誦 |
宗学科2年 - B class –
授業科目 | 開講科目内容 |
中国仏教史 | 中国仏教史 |
印度仏教史 | 印度仏教史 |
天台学概論ⅠⅡ | 天台四教儀 |
日隆聖人伝研究 | 日隆聖人伝 |
法華宗宗門史ⅠⅡ | 宗門史 |
日蓮聖人遺文講義AB | 報恩抄 |
日蓮聖人遺文講義C | 四信五品抄 |
法華宗学概論 | 法華宗教学綱要 |
書道Ⅱ | 書道 |
法要式演習B | 法要式演習 |
宗学研究科 - A class –
授業科目 | 開講科目内容 |
仏教学研究 | 仏教学 |
天台学文献研究 | 法華玄義綱要 |
日蓮教学史 | 各派綱要 |
法華経研究 | 法華経講義 |
観心本尊鈔講義 | 観心本尊抄 |
開目抄講義 | 開目抄 |
法華宗学文献研究 | 歴史学 |
仏教文化演習Ⅰ/Ⅱ | 書道 |
法要式演習A | 法要式演習 |
法華取要抄 | 法華取要抄 |
学林長特別講義 | 御聖教講義 |
合同
授業科目 | 開講科目内容 |
法要式演習(合同) | 法要式演習 |
雅楽実習 | 雅楽 |
布教演習 | 弁論 |
本尊抄講義
日蓮聖人の重要な御書である『観心本尊抄』を読み解く授業。この書物には、末法の真の指導者が人々を救うために広めるべき真の御本尊とは「本門八品上行所伝の南無妙法蓮華経」であり、それは末法のために釈尊が上行菩薩に託された教えであって、この御本尊によってのみ一切衆生は成仏できる、ということが示されている。
雅楽
仏教の法要は本来的には音楽法要であることから、大法要の運営などに生かせるよう笙、龍笛、篳篥(ひちりき)を実習形式で指導。大本山の法要で実演する。指導にあたっては雅楽の専門家を招いている。雅楽の実践は僧侶にとって必要不可欠とまでは言えないが、教養としては重要で、高度な知識の修得をめざす学林では重要な授業と位置づけている。
布教演習(弁論)
1人5分間のもち時間で、自由課題で弁論を行う演習形式の授業。僧侶として欠かせない資質である人前で話しをすることの訓練であると同時に、人の話を聞くことの重要性も理解する。毎年開催される秋の弁論大会は学んだ成果を発揮する場。一般聴衆を招いて行われるどう大会は、毎回たいへん好評を博している。
古典漢文
漢字力の修得に主眼を置いた講義である。Cクラスは高等学科で古典・漢文を履修する機会の制限されていた学生に対応した基礎レベルよりはじめ、B、Aクラスと段階的に高度な内容に発展していく。授業を通じて漢字に慣れ親しむことで経典を読みこなす基礎を築くとともに、漢字のもつ意味を理解して書道の素養を築いていく。
八品読誦
「妙法蓮華経」における中心主要となる本門八品の読誦を習う。本来、お経は師匠から一字一句直接伝授されるものであり、本授業でも教師と演習形式で体得していく。耳、目、口を駆使して言霊を身体で覚え、お経の文字ひとつが仏様であるという感覚のもと、自然とお経が出てくるまで繰り返し学ぶ。
特別教育活動
幅広く宗門内外から一線で活躍する方々を招いて様々なテーマで講演を聴く授業で、定期的に開催。これまで宗門内の聖人方のほか、茶道や礼法の教師、アナウンサー、さらには外国人医師など、仏教以外の分野で活躍する方々も招いた。毎回、学生は大いに刺激を受けており、知的好奇心と視野を広げるきっかけとなっている。